特に食事中や歯磨きの際に急に取れると驚きますよね。
しかし、取れた詰め物や被せ物には適切な対処が必要です。
この記事では、詰め物や被せ物が取れたときに取るべき行動や注意点を詳しく解説します。
詰め物・被せ物とは
詰め物は、虫歯治療後に削った歯の小さな穴を埋める補填物で、主に金属、レジン、セラミックなどの素材が使用されます。
一方、被せ物は、虫歯が進行し広範囲にわたって歯を削る必要がある場合に使用される歯全体を覆うものです。
これらは、見た目の審美性を保ちながら歯を保護する役割を果たします。
詰め物・被せ物が取れる原因
経年劣化
最も一般的な原因は、長年の使用による劣化です。
接着剤やセメントが時間とともに劣化し、固定力が弱まることがあります。
特に銀歯や樹脂は劣化しやすい素材です。
噛み合わせの問題
噛み合わせに問題があると、日常の食事などで詰め物や被せ物に負担がかかり、摩耗や破損の原因になります。
噛む力が偏ると、詰め物が外れることがあります。
歯ぎしり
歯ぎしりは、無意識のうちに歯に強い力をかけてしまい、詰め物や被せ物が取れる大きな原因です。
マウスピースを使用することで、歯ぎしりによる負担を軽減できます。
食生活
硬い食べ物や甘いもの、酸性の食品を多く摂ることは、詰め物や被せ物に悪影響を与えます。
硬いものは物理的に詰め物を破損させる可能性があり、酸や甘いものは歯に隙間を作る原因となります。
不十分な歯磨き
歯磨きが強すぎたり、磨き残しが多いと、詰め物や被せ物にダメージが蓄積します。
磨き残しが原因でプラークや歯石が増え、虫歯が再発しやすくなり、結果的に詰め物が取れる原因となります。
歯質の弱さ
歯質が弱い場合、歯がひび割れやすく、詰め物や被せ物が外れやすくなります。
フッ素入りの歯磨き粉を使って歯を強化することが大切です。
素材や治療技術の問題
治療の精度が低い場合や、治療時の装着が不十分だと取れやすくなります。
また、適合が悪いと隙間ができ、虫歯が進行して詰め物が取れてしまうこともあります。
詰め物・被せ物が取れた場合に取るべき行動
取れた詰め物・被せ物を確認する
まず、取れた詰め物や被せ物がどこから取れたものか、どのくらいの大きさかを確認しましょう。
そして、取れたものは捨てずに保管し、歯科医院に持参します。
そのまま再装着できる場合もあるため、必ず保管することが大切です。
取れた部分を清潔に保つ
取れた部分はむき出しになっており、細菌が入りやすい状態です。
食べ物が詰まらないように注意し、優しく歯磨きをして清潔を保ちましょう。
すぐに歯医者に連絡する
詰め物や被せ物が取れたまま放置すると、虫歯が進行したり、他の問題を引き起こすことがあります。
できるだけ早く歯科医院に連絡し、診察を受けることが必要です。
詰め物・被せ物が取れたときにしてはいけないこと
取れた詰め物・被せ物を捨てる
詰め物や被せ物が取れたからといって、捨てるのは避けましょう。
再装着できる場合もあるので、必ず保管し、歯科医院に持参してください。
無理に戻す
自分で取れた詰め物や被せ物を無理に戻そうとすると、歯や詰め物にダメージを与えたり、誤って飲み込む危険があります。
自分で戻すことは避け、歯科医院での処置を待ちましょう。
接着剤を使う
家庭用の接着剤で詰め物をつけようとするのは非常に危険です。
接着剤が詰め物や歯に悪影響を与え、除去が困難になる場合があります。
歯科専用の接着剤を使用しなければならないため、必ず歯科医院で処置を受けましょう。
放置する
詰め物や被せ物が取れた状態で放置すると、虫歯が進行する恐れがあります。
また、噛み合わせのバランスが崩れ、顎関節や消化器官に負担がかかることもあります。
早急に対処することが大切です。
まとめ
取れたものは必ず保管し、早めに歯科医院で診察を受けましょう。
無理に戻したり放置したりせず、早めに対応することで、大事な歯を守ることができます。
たけすえ歯科クリニック
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