
実は、その頭痛、虫歯が原因かもしれません。
虫歯が進行すると、歯の痛みだけでなく、頭痛や顔全体の圧迫感を引き起こすことがあります。
この記事では、虫歯による頭痛のメカニズムと、その対処法について詳しくご紹介します。
頭痛の原因となる歯のトラブル
歯髄炎
歯髄炎は、虫歯が進行して歯の中心部にある歯髄に炎症が起きた状態です。
歯髄炎は歯の痛みだけでなく、炎症がひどくなると神経が刺激され、頭痛を引き起こすことがあります。
特に、歯の痛みが激しく、痛みが頭まで広がることがあるため、日常生活に支障をきたすこともあります。
歯性上顎洞炎
歯性上顎洞炎は、上顎の歯の根元が炎症を起こし、それが上顎洞という空洞に波及することで発症します。
この炎症が原因で副鼻腔炎のような症状が現れ、顔全体に重さや違和感が生じ、頭痛も引き起こされることがあります。
特に目や額の周りに圧迫感や痛みを感じることが多いのが特徴です。
筋緊張性頭痛
虫歯が原因で片側の歯ばかり使って噛む癖がつくと、顎や首周りの筋肉に負担がかかり、筋肉の緊張が続くことで筋緊張性頭痛を引き起こすことがあります。
噛み合わせの悪さが続くと、頭痛の頻度や強さも増していきます。
脳炎
虫歯が進行し、細菌が脳に到達して脳炎を引き起こすケースもあります。
脳炎が発症すると、強い頭痛だけでなく、意識障害や麻痺といった深刻な症状が現れます。このような状態を防ぐためにも、虫歯がひどくなる前に早期治療が求められます。
脳静脈血栓症
非常に稀ですが、虫歯菌が血流に乗って脳の静脈に到達し、血栓を作ることがあります。
これを脳静脈血栓症と呼び、発症すると頭痛だけでなく命に関わる症状を引き起こすことがあります。
迅速な治療が必要な非常に深刻な病気です。
歯のトラブルによる頭痛の対処法
痛み止めを服用する
ロキソニンやイブプロフェンなどは、痛みを一時的に和らげるための手軽な方法としてよく使われます。
ただし、痛みが和らいでも根本的な原因を解決しているわけではありません。
痛み止めだけに頼らず、できるだけ早めに歯科医院で治療を受けることが重要です。
炎症や腫れがある部分を冷やす
虫歯が原因で頭痛が起きている場合、歯や顎に炎症が広がっていることが多く、それが頭痛の原因になっていることがあります。
このような場合、冷たいタオルや保冷剤を使って患部を冷やすことで、症状を一時的に軽減できます。
冷やすことで血流が抑えられ、痛みや腫れが和らぐ効果が期待できますが、冷やしすぎると逆に痛みが強くなることもあるので、適度な冷却を心がけましょう。
激しい運動やアルコールを控える
激しい運動やアルコールの摂取は血流を促進し、歯の痛みや頭痛が悪化することがあります。
スポーツやハードな運動は控え、体を安静に保つようにしましょう。
また、アルコールも血流を増やすため、痛みがひどい時は避けるべきです。
根本的な原因を取り除くことが大切
虫歯による頭痛は、あくまで表面的な症状に過ぎません。
痛み止めや冷却といった一時的な対策では、症状を抑えられても、虫歯そのものは治りません。
虫歯が原因で頭痛が続く場合、早めに歯科医院を受診し、根本的な原因である虫歯を治療することが最善の解決策です。
まとめ
虫歯が原因で頭痛が引き起こされることは意外と多いものです。
少しでも心当たりがある場合は、無理をせず早めに歯科医院を受診することが大切です。
適切な治療とケアを行うことで、つらい頭痛から解放され、快適な日常を取り戻しましょう。
たけすえ歯科クリニック
北九州市八幡東区平野にあるたけすえ歯科クリニックでは、「自分の家族に勧められるような治療を」というコンセプトで治療しております。
お子さんからご年配の方までどんな方にも安心して通って頂けるクリニックを目指し、キッズスペースやベビーカーが入る広い診察室、バリアフリーな環境を整えております。
患者さんとのコミュニケーションを大切にし、納得のいく治療をご提案しますので、ぜひ気兼ねなく、ご来院ください。
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